この記事は現在理系職の友人達に、子供の頃どんな特徴の子があったのかをインタビューした記事です。
AI技術の進化はめざましく、今後は理系教育がどんどん重要視されるようになってきます。
でも自分は文系で、理系科目は苦手。
子どもには苦労させたくないけど、どうしたらいいかわからない…
そんな人も多いと思います。
逆に子どもの特徴から、「もしかして、うちの子は理系かも?」と感じる人もいるかもしれません。
そこで、今回は理系専門職で活躍している友人たちに、子どもの頃どんな特徴があり、どのように育てられたのかをインタビューしました。
「親の関わりはやっぱり大きい」と思えるような内容でした!
この記事を読んで実践していけば、文系親であっても、理系の子に育つかもしれません。
既に理系の特徴がある子なら、関わり方で子どもの才能を大きく伸ばせるかもしれません。
理系と文系では給与に100万の差が出ると言われてもいるので、是非最後までご覧ください。
1位は「進研ゼミ」でした。
「付録や映像コンテンツで効果が出た!」という声が多かったので、ぜひ検討してみてください♪
私も20年以上経った今でも、覚えているコンテンツ・付録があります。
理系が小さい頃やってた遊びは?
小さい頃(幼児期~小学校低学年)に、どんな遊び方をしていたか聞いてみました。
調査に応じてくれたのは、データサイエンティストの夫、高校化学の先生、理科実験教室の先生など、工学・科学・化学分野で活躍する友人たちです。
理系の人はみんな自然体験をしていた
小さい頃は、好奇心旺盛で、とにかく外遊びが好きで、冒険ごっことかで、よく森や川に遊びにいくアクティブな子でした!
実験好きなエピソードとして思い当たるのが、ねるねるねるねなどの、知育菓子が大好きで、混ぜて色が変わったり、それが食べられたりと楽しくて、頻繁に母に買ってもらってました☺️💓(理科実験教室の先生)
近所の子達と、近くの神社でよく遊んでました。鳥居側と境内側に分かれて陣取りをしたり、境内の床下で蟻地獄捕まえたり。とにかく神社まで走って行ってました。(化学を教えている高校教師)
川釣りによく行っていた。あとは化石発掘体験に行かせてもらったのが楽しかったのが今でもよく覚えている。あとはゲームは普通によくやってたかな。(データサイエンティスト)
おおむね共通してみんな答えていたのが「自然体験を積極的にしていたこと」。
自然体験は論理的思考の基礎である「なぜ?」「不思議!」と思う思考力が身に付きます。
また「ねるねるねるね」や虫眼鏡、化石発掘のように、科学実験のような実体験をすることも、知的好奇心をくすぐるのだと思います。
ちなみに私も自然に囲まれた生育環境ではあったものの、家にいる方が好きな子でした。だから理系にならなかったのかな…
ブロック遊びで算数の力がアップ
「LaQというブロックをひたすらやっていました。」
(薬剤師志望)
プラモデルでよく遊んでいました。(旧帝大卒銀行員)
ブロック遊びやプラモデルも理系教育には有効。
図形・空間認識能力の向上につながり、さらに算数の学力アップとも関係してきます。
ブロックならレゴブロックが有名ですが、「LaQ」は球体がつくれるなど、レゴよりもなめらかに立体物の曲線を再現できます。
息子はどちらもよく気に入っています。
下は我が家のマグネットブロックですが、自宅にそれがない子と一緒に遊んだ際、見えない部分の認識能力に差が見られたことをよく覚えています。
左が友達(1歳上)、右がうちの子(当時5歳)が作ったものです。
最初はブロックに興味がなさそうでも、家にあると結構遊んでくれるので、積極的にブロック遊んでみてください♪
勉強面での理系エピソード
小学生以降、勉強面では何の科目が好きだったのか、
どのような勉強をしていたかなどを聞いてみました。
「パパドリル」のおかげで算数ができるように
算数や数学は父に特訓されていて、パパドリルって名付けて、毎日1ページ、市販の算数ドリルをやって、夜父に提出して、次の日の朝に丸つけして返されるという赤ペンパパをやってもらってました。
(中略)
難しい単元の時は解けなくてどうしよう😵とプレッシャーになった日もありましたが、次の日に丸つけて返ってくるのもコミュニケーションのひとつとして楽しんでたと思います!
(理科実験教室の先生をしている女性)
小学生の頃、毎朝オリジナルの「算数ドリル(パパドリル)」をやっていたという人がいました!
「算数はもともとそこまで得意なほうではなかった」ということなのですが、
毎朝、自分のレベルに合った算数パパドリルをやることが自然と習慣となっていたよう。
またやり方にもポイントがありました。
- 間違いをすぐに正すより「まずは一通り全体やってみる」方針
- 間違ったところにはお父さんのヒントのコメント(×や答えではない)
- その後に解説を見て、どんどん次に進む
ヒントでまず一度考えさせて考える力を養い、間違いに執着せずモチベーションを維持させたのかなと考えると、かなりやり手のお父さんです…!
算数ってわからないと嫌になりやすい科目だと思うのですがこれなら楽しくできそう!
親の関わり方は重要ですね。
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算数を苦手にさせないためのちょっとした工夫の方法を、以下のリンクにもまとめているのでこちらもぜひ参考にしてくださいね!
実は理系科目そんなに得意じゃなかった説
算数や数学は得意ではなかったかもしれないですが、そんなふうにしてもらえたこと(既述パパドリル)で、自然と算数や数学解くことが日常の風景になってたと思います。
(理科実験教室の先生をしている女性)
生物が好きでした。が、点数は化学の方が取れました。下手の横好きだったと思います。(化学の高校教師)
数学は理系にしてはそこまで得意じゃなかった。(データサイエンティスト)
「実はそんなに理系科目が得意というわけでもなかった」という意見も多かったです。
理系といっても方向性や分野は様々ですが、必ずしも得意だから、理由で理系専門職を選んだわけではないよう。
特に「数学が得意でなかった」という人が多かったですが、文系からしてみたら得意なのでは…とちょっと思いました!
既述のパパドリルのように、自然と算数ができるようになった人もいれば、
好きなことをとことん極めたことで、未経験から理系専門職に進んでいる人もいるので、環境要因はとても重要だと思います。
好きなことなら、得意かどうかはあまり関係ないのかも。
プログラミングより論理的思考のほうが大事
プログラミングはあくまでツールで、それ自体を学ぶより論理的思考を鍛えるほうが理系脳に有効(※データサイエンスティスト)※プログラミングと統計を駆使する職業です
ChatGPTをはじめ、AIの進化は目を見張る勢い。今のうちにプログラミングを学ぶことは決して損ではありません。
ただ、プログラミングは学べば誰でも習得できます。
重要なのは「なぜこうなるのか」と問いかけ、試行錯誤を続ける考え方を鍛えることが理系脳には最も重要とのこと。
彼曰く、大学時代に現在と関係のない化学系の学部にいたことが大きかったようなので、実は科学実験教室は
すごく有効な習い事といえるかも。
今は自宅でも科学実験教室ができる時代なので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
国語力だって論理的思考
国語が得意で、現代文はいつも満点をとっていた。国語の先生になろうと思ったこともあった。(データサイエンティスト)
国語が得意だったという人は実は理系の人に多め。
理系科目が得意な人は、論理的思考をする習慣がついています。
そのため、現代文などは意図を読み取るという意味で論理的思考を使うため、理系の思考に近いといえます。
理系の人は論理的に物事を考える人が多いので、論説文は比較的理解しやすいといえます。
出典本:「文系?」「理系?」に迷ったら読む本 竹内薫 85ー86P
データサイエンティストの夫は、暗記を伴う古文や漢文はそんなにできなかったそうですが、現代文だけは常に満点だったそうです。
ちなみに小学生の頃、通信教育で作文講座を選択していたそうなので、それも要因の一つかもしれません。
数学ができないのは「国語力が原因」(問題の意図を的確に把握できていないから)という声もあります。
(現在小1の息子、まさにそんな状況にあります…算数は得意なのに、文章題は苦手です。)
通信教育や塾でも、国語は受講を選択する人が少ないイメージがありますが、テストの問題文もすべて日本語で書かれていることを考えると、実は理系と国語力は密接な関係があります。
理系っぽいエピソード
理系だなと感じたり、理系の能力を活かせた時のエピソードを聞いてみました。
趣味に算数や数が役に立って、苦手意識が薄れた
小学生のときからプログラミングをやっていて、シューティングゲームを作っていた。
シューティングゲームだと相手が自分めがけて弾を撃ってくるわけなんだけど、その角度計算って三角関数使うんだよね。
そこで当時習ってない三角関数勉強したり、数学ってこーゆーとこに使えるんだって思った記憶がある。
数学とかどこで使うか分かりにくいんだけど、
その経験で意外なところに使えるんだなとおもって、苦手意識というか、『なんでこんなことやるの』ってやる気無くなることが少なくなった気がする」(データサイエンティスト)
数学の公式、教科書でただ教えられるだけだと日常生活でいつ役に立つのかわからないですよね。
「いつ使うの!?」って思いながらしぶしぶやっていたのを思い出します…
今マイクラやロボット・プログラミング教室が流行っていますが、「算数の有用性を理解するのに役立つ」とよく言われています。
勉強が自然と役に立つ機会を積極的に設けることができれば、勉強をしなくてはならない意味も理解できるのかもしれません。
日常生活でも機会を設けることができます。
兄はその金額分、なるべくお釣りを少なくorきっちり使い切るにはどうしたらいいか考えながら買い物をしていたそうです。(要はケチだったんですね!)
でも日常生活のこういった小さなことが、理系脳を育てていくのではないかと思います。
私は以下のような「計量カップ」をコップ代わりにして子どもに使わせています。
まだ幼児ですが「今日は100mlまで入れるぞ!」と言ったりしています。
数字を見ると計算してしまう理系あるある
横断歩道のしましまの数を数えたり、車のナンバープレートの数を足したりかけたりする癖があります。(化学の高校教師)
理系の人で、ナンバープレートを足したり、建物が何メートルか考えてしまったりするのはよくあることだそうです。
逆に歴史の年号などを語呂で覚えていた私は、ナンバープレートをみると語呂を思い浮かべてしまう文系です…
子どもと車でお出かけしたら、移動中にナンバープレートを一緒に足したり引いたりして競争するのも子どもも飽きずに、さらに理系脳が鍛えられて一石二鳥ですね!
理系に進んだけど、あとでこうすればよかったと思うこと
理系として社会人になったけど、学生時代こうすればよかったと思うことなどを
聞いてみました。
社会(=教養)がおろそかになりがち?
苦手は社会全般。もっと社会勉強すればよかったです。大人になってから、教養がなくて困ってます。(化学の高校教師)
夫も日本の地名や日本の歴史などは今でもよくわかっていません!
地理や歴史など暗記科目は苦手だった人が多いよう。
今はスマホでなんでも調べられますし、
今後はAIの進化で、暗記系の単純な知的労働は不要となってくるかもしれません。
ただ歴史に学ぶことや、今とどうつながっているのか?と考えることは教養として重要。
「自分は文系だから…」と思わず、胸を張って文系科目を教えてあげることは大事なことだと思います♪
アウトプットの機会がもっとあったら良かった
例えばロボットコンテストに出るとか?
勉強したことを、もっとアウトプットする機会を持てばよかった。
そうすれば勉強の楽しさとか有用性に早く気づくことができたかもしれない(データサイエンティスト)
アウトプットの重要性は既述しましたが、「何かの勉強を教わったら、それを家庭で積極的にアウトプットする援助」を積極的に親がしてあげるといいのかもしれません。
「どうしたらいいの?」と困ったら、先生に聞いてみたり、算数図鑑を読むとヒントが得られるかも!
その後どうなった?今の仕事に満足しているか
学校卒業後、どんな進路を選択したか?
理系を生かした仕事についての満足度を聞いてみました。
やりたいことが早くに定まるから、満足度も高い
バイオテクノロジーの研究分野に興味があったから、化学系の学部に進みました。
今は自分の専門分野を活かせる仕事につけて、社会に貢献できている実感があります。
現在の仕事に満足しています。
(化学の高校教師)
理系の大学に進み、金属処理メーカーの研究所に現役で勤めることになったのですが、色々な経験を経て、小さい頃の経験がやはり大人になってからの進路を左右するんだなぁと感じ、児童教育に携わりたい!となり、研究所や理系の知識を生かせる児童教育ということで、子ども向け実験教室の先生に転職しました!
(理科実験教室の先生)
仕事が好きすぎて、仕事のない人生とか考えられない!
(データサイエンティスト)
満足度高い…!うらやましいですね。
理系の仕事は専門性の高く、学生時代からの勉強の積み重ねが必須になります。
そのため、早くから「自分のやりたい方向性」が決まっていることが多いです。
だからこそ、「自分のやりたいことを仕事にできた」という満足度が高いのかもしれません。
やりたいことは変わることもありますが、
子どもが好きな何かを見つけたら、教科でも何でもとにかく全力で応援してあげることが重要なのかもしれませんね。
ゲームってどうなの?
インタビューと少し外れますが、理系の女子はゲーム好きが多かった気がします。
私の体感ですが、理系女子の友人の半分くらいはやっていたかな?
ちなみに夫は
ドラクエみたいなターン制のRPGなら、考える時間があるから理系的な考えはできるかも。ボードゲームでは期待値が最大になる行動を確率から計算したりしてた。(データサイエンティスト)
とのこと。
格闘ゲームする際も、片手に電卓使っており、「なんでゲームに電卓いるの!?」と思ったことがあります。
(※ダメージ計算に必要だったようです。)
個人的には、算数もサイエンスもプログラミングもすべて学べるマイクラがおすすめですが、そうでなくても「子どもがゲームをするのが嫌だな~」と思ったら、一度ぜひ一緒にやってみてください。
このゲームはどこでどんな脳を使うのかがわかりますし、子どもの気持ちも理解できるようになります。
実際にゲームをするなら、諦めないほうがいいです!
先日青鬼という鬼から逃げるホラーゲームを(せがまれて)
一緒に5才児とやりましたが、
ゲーム慣れしてないので、
私が「ママできないからやめようよ~」なんて言っていたら
「まま、できないから諦めるの?」 🙁
と言われ、ハッとしたんです!
「できないならすぐ諦める」という姿勢を真似されたら困る…!
親がそんな姿勢を見せたらアカン!
何度も頑張って、逃げ切りました。子どもとハイタッチ!
また、やってみると、「ゲームってなかなかすぐには切り替えられないんだな…」とわかります。
セーブするポイントとかキリのいい所じゃないと切り上げられません。
積み上げたものを、途中で「時間ね」と切られたら悲しいと思うので、「時間で終りね」でなく、「次のセブポ(セーブポイント)で終わりね!」とか言ってあげてくださいね。
理系の人へのインタビューまとめ
一番重要だなと思ったのは、やはり「アウトプットの重要性」「楽しく勉強できること」です。
もちろん、彼らはもともと理系分野が得意な脳ではあったのかもしれませんが、
楽しく勉強していた経験というのがそれを補強し、今の仕事へ向かわせたのは間違いないと思いました。
当ブログでは、アウトプットできるための情報を紹介しているので、是非参考にしてくださいね!