この記事では、算数が苦手な子の特徴を、得意な子と比較しつつ解説しています。
その上で算数の苦手克服方法についても徹底的にご紹介しています。
小学生の子ども。算数が苦手のようで、授業がいつも嫌そう…
算数の宿題だけやりたがらなくて困ってる!
こんな悩みありますよね。
小学校に入ると好き嫌いがはっきり分かれる算数ですが、
積み上げ型教科のため、一度苦手にしてしまうと取り戻すのが大変です。
そこでこの記事では、
- 算数が苦手な子や得意な子は特徴がある?やればできるようになる?
- どんな勉強や教え方が効果的?算数が苦手な小学生の克服方法は?
- 塾などに通わせたほうがいい?
といった疑問にお答えします。
計算するときは時計を見て数えるぐらい、算数が超絶苦手だった私。
しかし受験時に数学の先生からコツを教えてもらったおかげで、国立大学に合格しています 。
算数苦手だったからこそ理解できる、つまずきポイントと学習方法を保存版レベルでまとめてみました!
是非最後までご覧ください♪
独自アンケートした結果、1位は「進研ゼミ」でした。「付録や映像コンテンツで効果が出た!」という声が多かったので、ぜひ検討してみてください♪私も20年以上経った今でも覚えているコンテンツ・役立った付録があります。
算数が苦手な子の特徴6つ
算数が苦手な子供に共通する特徴は以下の6つです。
- 基本的な計算力が不足している
- 「なぜか」を考えすぎてしまう真面目な子
- 習慣的に数学に触れる機会が少ない
- 読解(国語)が苦手
- イメージが難しい(単位・位・立体)
- 失敗を恐れる、算数のネガティブイメージが強い
算数が苦手な子の特徴①基本的な計算力不足
算数が苦手な一番大きな原因は、四則演算などのミスが多い、またはスピードが遅いことです。
小学校1~2年生で習う基本的な四則演算で理解できていない、ある程度のスピードがないと、その上の学年でつまづくことは多いです。
私は小学生の頃算数が苦手で、この計算力が鍛えられていませんでした。
そのため、高校のテストでは途中計算などのケアレスミスで点数を落としてしまうことも多かったです。
得意な子:基本的な計算が早い
一方、得意な子は反復練習を普段からやるので、10の合成・繰り上がり・九九などはすっかり覚え、脊髄反射で答えられるレベルの子が多いです。
塾に通わず、そろばんや通信教材をやっている子も多くいます。
計算力はもともとの算数センスというより、後からの練習で覚えられるので、次の方法で計算力を磨いてみましょう。
克服方法 :子どもに合った反復練習をする
基本的な計算はパッと出てくるようになるまで反復練習を行うことが重要。
おすすめは毎日100マス計算のような計算練習を続けてやること。
100マス計算は10×10の縦と横の表をつくり、一番上・左の行と列に任意の数字を入れて、足していきます。
私は裏紙やノートに適当にやっていましたが、本も売っています。
ただ、ちょっと修業的な要素が入ってしまうので、嫌になってしまう子もいますよね。
ドリルをやるのが嫌いなタイプの場合は、まずは楽しくできるよう工夫してみましょう。
- ゲーム要素を取り入れる(アプリなど)
- 10の合成や位についてツールを使って覚える
- 親子で計算バトル
- 1~3問くらいのその子に合ったオリジナルドリルを作って続けてみる
↑具体的な方法やおすすめツールについては後述しているので、青字下線をクリックしてジャンプしてね!
オリジナルドリルについては、理系の友人の幼少時代を参考に、我が家で毎朝実践中です。
多すぎないので毎日やってくれますし、継続すると効果も出てきました。
子どもに合ったレベルなので、親としても苦手を把握しやすいのがメリット。
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計算ドリルを親子で速さを競って対決すると、ただ一方的に与えるよりも楽しんでやってくれます。
もっと手軽に計算練習や確認をしたいなら、こういったおもちゃを使うのもおすすめだよ!
息子はこちらのそろばん教室に通っていますが、意外にも楽しいようで、嫌がらず通っています!
算数が苦手な子の特徴②
「なぜか」を考えすぎてしまう真面目な子
算数や数学は「なんでこうなったのか」を考える論理的思考はとても重要。
漠然と覚えるより、なぜこうなるのかまで理解した方が覚えやすく応用もききます。
しかし逆に、説明が理解できず、納得できるまで考えすぎてしまう子もいます。
私は完全にこっちです!!
算数は他の教科より抽象的な概念を扱います。
先生に聞いてもピンとこなくて、すっきりしないので
「答えがなんでこれになるのかわからない!」まま永遠に考えてしまうパターンも。
これも結局算数が嫌になる原因になってしまいます。(これで最後に納得できればいいのですが。。)
算数が苦手になるのは「考えるのが嫌になってしまう子」と思われがちですが、
意外と真面目な子が算数を苦手にしやすかったりします。
得意な子:粘り強さはあるが、ある程度はさっぱりしている
問題を最後まで考える粘り強さはありますが、ある程度「あとでわかるだろうから、とりあえずこれで覚えておこう」とさっぱりした所もあります。
公式を使って問題を解くうちに理解ができるようになったり、楽しいと思えることも。
克服方法:わからなければとりあえず進む
「積み上げの教科!」と矛盾するようですが、公式の理解などわからなくて立ち止まってしまうくらいなら、
「とりあえずそうゆうもの」と考えて問題を解いていったほうがモチベーションが保てます。
考え込むタイプの私自身はそれがベストだったと今でも思います。
あとでちゃんとつながって理解できたりします。
小学校の頃あんなに苦労したはずの子が、大学生になって家庭教師のアルバイトができるのは「その先」を理解したから。
理解はその時はなんとなくでも、その後に単元をすすめるうちにやっと全体像をつかんで、当時のことを理解できるようになることがあります。
あなたも新しい仕事の覚え始めた時に、その時はわからなくても、できるようになると「最初とつながった感覚」を感じたりしませんか?
とりあえず覚えたことを使って正解してみると、楽しくなってくるかもしれません。
この考え方については、以下の本で紹介されているよ!
毎朝オリジナルの「算数パパドリル」とやっていたという理系の友人も、「わからなくても、とりあえず一通りやるスタンスでやっていたので続けられた!」と発言していましたよ。
算数の問題を解くときは、もちろん粘り強さもとても大切。
ただ「意味がわからない!」とずっと立ち止まってしまうタイプなら、
とりあえずどんどん進んだ方が、楽しく勉強できるのではないかと思っています。
算数が苦手な子の特徴③習慣的に数学に触れる機会が少ない
日常的に数字を使う機会・数字で考える習慣がないと、、算数が役立つ機会を知らないので、苦手を増長させる原因にも。
友人の小学校5年生の子が、友達同士でのデパートでの買い物で、店員さんに財布の中身を広げて「ここから必要な分取ってください!」と言ったようで危機感を感じたとのこと・・・!
得意な子:数字を使うのが好き
算数が得意な子は、数字を見るといろいろなことを考えて楽しんでしまう子です。
算数が得意な子は、日常的に数で考えたり計算する癖があります。
例えばあなたは他人の車のナンバープレートを見て、
- 計算しちゃうタイプですか?
- それとも、ゴロや日にちか思い浮かぶタイプ?
文系の私は語呂を思い浮かべてしまいますが、
理系の友人は「つい足してしまう癖がある」のだそう。
「ロッカー番号は素数を選ぶ」「建物の高さを推定してしまう」など、
つい数字を使って考えてしまう癖は理系あるあるのよう。
克服方法:日常生活での数字のアウトプットを増やす
もともと理系の気質の子もいますが、そうでない場合は日常生活で数に触れる機会、習ったことをアウトプットする機会を設けてあげることが必要。
どっちの方が長いか、大きいか、多いか、〇人で分けるには何個づつ?
あわせて10にするにはあと何個?など、遊びを通した質問ならいつでもできますね。
理系兄は、駄菓子屋で買い物するとき、毎回なるべくお釣りが出ない買い方をしようとしていました。
私はお釣りを親に返していましたが、このほうが頭も使うしお得にもなっておすすめ。
駄菓子屋が近くにない・低学年や幼児のうちは、お買い物ごっこもおすすめ。
我が家でもお買い物ごっこすると「50円と50円で100円でーす」と息子が発言するなど、自然に数の感覚が身についていました!
他にも「算数の苦手を克服するために、日常生活で取り入れていること」を独自アンケートすると、こんな意見が!
一緒に考える、やってみる、わからないふりして「頼る」など、親子のコミュニケーション中で積極的に数字に触れた経験があると、吸収も早いです。
子どももやる気になり効果的です!
相手のカードを推測する「アルゴ」というゲームは、算数の先生など専門家の間ですごく有名。
算数力アップのカードゲームとしておすすめです。
算数が苦手な子の特徴④読解力の不足
文章題が特にそうですが、問われていることの意味が正しく理解できていないことで苦手になってしまうことがあります。
私も文章題は苦手な方でした。
算数が苦手な子には本をあまり読まないなど、国語自体が苦手な子(70点くらいまで)もいます。
得意な子:国語も結構できる
理系は文系科目は苦手…というイメージがあるかもしれませんが、実は国語が得意な人が多いです。
理系の友人たちいも、暗記が必要な科目(社会や国語でも古文など)はさっぱりでしたが、結構本は読んでいた気がします。
夫も理系ですが、高校の現代文は常に満点だったとのこと。
理系の方の教育著書を何冊か読んでいますが、やはり国語力と算数・数学の関係性の重要性を指摘する声も多かったですね。
克服方法:読み飛ばしの癖を直していく
算数の文章題や国語が苦手な子は、そもそも問題文を読み飛ばしてしまっていることが多いです。
小学校算数では「100cmと1000mmを足すといくつ?」のような、いじわるひっかけ問題もしれっと出題されるらしいのね…
- 指などでなぞりながら読む
- 大事な数字をチェックしたり、◯をしたりする
- 「100cmと1000mmをたすと何cm?」のような引っ掛け問題が出てきたら、それぞれの単位に◯をする。 (家ではcmとmmでマーカーの色を変えて引いてみて練習したりも)
- 声に出して読んでみる
実は私も仕事で大事なチェック作業があるときは、同じようにチェックしたり、なぞって指差し確認をしたりしています。
これだけでかなりミスが防げます。大人も一緒なんですね。
一番は、どの学校でもやっている「音読練習をしっかりやること」が大切です。
また、頭の良い人・成功した人で「本を読まない」という人はほとんどいないので、なるべく本を読む習慣を早くからしっかりつけておくのがおすすめです。
算数が苦手な子の特徴⑤イメージが難しい(単位・位・立体)
算数が苦手な子は、問われていることの意味を図に表したり、頭の中で数字や立体を動かしてイメージすることが苦手です。
たとえば 1/2と5/10が同じであるイメージができなかったり、線分や図で表すことができない、図形や立体の問題になると見えない部分想像が難しいなどです。
得意な子:柔軟な発想力が身についている
算数が得意な子は、わからないと思っても、とにかく手を動かそうとします。
図などで自分なりに考えたり書いたりしているうちに、答えをみつけることが多いと知っているので、自然と手を動かそうとしています。
また、解答方法が1つではない(解ければOK)という柔軟な発想の持ち主でもあります。
例えばこちらの子は、2桁どうしの掛け算は図形のイメージで理解しているようです。
小1息子が14✖️14とかの二桁のかけ算の答えを暗算でサクサク答えているので
気になってどうやって考えているか聞いたら
ママなんで分からないの?😤
とブツブツ言いながら図解してくれました。 pic.twitter.com/W6g7alPKoM
— しおりん@おうち英語8年目 (@shiorinenglish) November 9, 2021
10×10、10×4、4×4の図形に分解すると簡単にできること(因数分解)を、小学生のうちから自分で発見しているのがすごいですね。
理系の友人Aが、よく数学の先生に「Aの解答は毎回面白いなぁ」と言われていましたが、
暗算にもいろんな暗算方法があるように、問題を解く過程も複数あったりします。
型どおりに考えず、「道は一つじゃない、とりあえず解答が合えばOK!」と柔軟に考えているんですね。
例えば48×3などの計算をするときも、地道にひっ算をしないで、以下のように工夫して計算しようとします。
- 50×3から2×3を引き算する(50と48の差が2)
- 40×3と8×3を足し算する
問題をみたままやるのではなく、「他にかんたんに解ける方法はないかな?」と探せるのも、算数が得意な子の特徴です。
克服方法:まず手を動かす練習と、効率的な方法を知る
まずはとにかく間違ってもいいから、図に表すことができるよう練習してみましょう。
最初は解答を見ながらそれを書き写す練習をしてもいいと思います。
「何時間後にもう一人が出発」というような時差のある問題に関しては、一度に図を表すのではなく、時系列順に表せるよう練習していこう!
あとはどうしてもわからない問題は、簡単な数字に変えると意外とできたりして、「これと同じように考えればいいんだ」というひらめきを得ることも。
途中計算も省略せずに、あとでわかるよう書き残しておきます。
立体や図形に関しては、ブロックを使用したり、切断の問題はメラミンスポンジを使用したりするとわかりやすいですよ!
また先ほどの48×3などの計算について、得意な子がやっている方法を教えてあげると、子どもも計算がしやすくなりモチベーションが保てます。
- 50×3から2×3(50と48の差が2)を引き算する
- 40×3と8×3を足し算する
ただこういった方法に自然と「気づく」「ひらめく」部分は、結構生まれつきの数的センスが関係してくると思います。
「自然に気づいてほしい」「ちゃんとひっ算のやり方を」と思う先生もいるかもしれませんが、苦手な子にそこまで求めるのはちょっと酷です。
方法を知ることで苦手意識が軽減されれば、そのほうが良いと思います。
また、空間認識能力の向上と算数の学力は関係性があると言われています。
ロボット教室では、「算数の成績が向上した」という声がアンケートで多くみられるのでおすすめ。
理数分野を同時に学べる教室もあります。
私の知り合いにも、中学受験の際に「ひらめきの力の向上に役立つ」と知り、通わせたという人がいます。
算数が苦手な子の特徴⑥失敗を恐れる・算数のネガティブイメージが強い
算数が理解できないので算数が嫌い、嫌いなので苦手になる…
といった悪循環に陥ってしまっている場合もあります。
母に昔から「あなたは完全に文系ね」と言われ続けたので、算数嫌いがすっかり加速しました。
得意な子:算数ができる自覚があるので、失敗を恐れない
算数が得意な子はクラスでも目立ちやすく、「勉強全体ができる」というイメージもつきやすいです。
そのため、子ども自身も算数ができると、自己肯定感が上がりやすいです。
「自分はできるはずだ」というセルフイメージを持っているので、たとえわからない問題に当たっても最後まであきらめない粘り強さがあります。
克服方法:簡単な問題からどんどんさせる・とにかく褒める!
簡単なものからやらせて、「できる」という感覚をまずつけさせてあげると自信になります。
頑張ったことをとにかく褒めてあげてください。
塾だと柔軟に対応してくれないこともあるので、自宅で既述の1~3問のオリジナルドリルを作るのがおすすめ!
また通信教材では、戻り学習ができる無学年制のものもあるので、前の学年に戻ることで復習&自己肯定感を上げていくのもおすすめです。
算数の苦手を克服した家庭のアンケートでも、このような回答がありました!
単純なことですが、最終的に仕事で成功した人達に話を聞くと、「あなたはやればできる(のに)」とよく言われていたと言います。
成績が悪かったとしても、このパワーワードで子どもの気分を盛り上げていきましょう!
他にも算数が苦手な子に効果的な教え方とアプローチ方法8つ
他にもいろいろ。思いつくだけすべて書き出してみました!
算数の苦手克服に効果のある教材を使う
通信教材、そろばん、塾、家庭教師は利用している人も居るかと思うのですが、
それでも結局効果なかった…
という人も結構いますよね。
公文式やそろばんは算数教育として人気ですが、効果があったという声となかったという声が両方あり、子どもによって合う合わないがありそうです。
塾はお金も時間も結構取られてしまうので、まずは通信教材で様子を見ることができたらベスト。
でも、「算数に特化した通信教材の人気ランキング」ってみたことないですよね。
そこで、「実際に算数教育に効果があった通信教材は何か?」をネットで独自アンケートしました。
アンケート結果1位は進研ゼミ
すると1位は王道の「進研ゼミ」。9割以上の人が経験していました。
もともとやっている人が多いからじゃ?と思うかもしれないのですが、内容を読む感じ、そうでもないような気がします。
特に算数の苦手克服に役立ったのはモーション(動画コンテンツ)と付録のようです。
進研ゼミはタブレット学習コースがあるので、アニメーションで理解できるのがポイント。
動画なら、速さなどの動きのある問題や、立体を回転させるなど紙では理解が難しいものも理解できます。
ちなみにタブレットコースじゃなくても、会員限定の動画コンテンツが見られるよ!
また「物が増えて困る」ともいわれる付録ですが、「その付録が良かった」という意見も多かったです。
長年通信教材の王道で研究を続ける進研ゼミは、どんなレベルの子にも合うようにできているので、わかりやすさは1番だと思っています。
算数特化教材「RISU」も有名どころ
もう1つおすすめは算数特化教材「RISU算数」。中学受験を検討する子も多く使用しています。
無学年制で、戻り学習や先取り学習が可能です。
算数特化なので重点的に勉強でき、学習結果もオンラインでプロの講師が管理しているので忘却曲線に沿ったタイミングで、その子に合った復習問題を出題してくれます。
基本料金もそこまで高くありません。
RISUでは学年ごとに区切るのではなく、単元ごとのつながりが重要であると考えているので、学年をまたいで勉強することもあること。
算数は積み上げ科目なので、同じ単元内で戻り学習・先取り学習できたほうが、定着しやすいと思います。
RISU算数は当記事限定の無料体験クーポンがあります。以下よりお試しできます!
(※体験はお試し後も続ける場合は無料。お試しのみで返品する場合は1,980円(税込)です)
どんどん算数が好きになるタブレット教材【RISU算数】
10の合成はゲームやツールを通して覚える
現在の小学校での算数教育は、ただ計算するのではなく、さくらんぼ算といって分解して考えさせる傾向にあります。
たとえば、9+3のような繰り上がりの足し算なら、
3から1を借りて10にすると考えた方が考えやすいという考え方です。
さくらんぼ算を始めとした、計算力の土台となり、繰り上がりの計算でも活躍するのが「足して10になる数の組合せ」。
私も小学校の頃やった覚えありますが、制限時間内にクリアできない状態のまま放置。これは放置すべきでなかったと後悔しています。
- 10の合成バージョン神経衰弱
- 1~9までのカードを見せて、10になる数を答えてもらう
- 後出しじゃんけんのように、先に親が出した指の数を見て、足して10になる指の数を提示させる
- 算数棒などを利用して教える
等の方法があります。
じゃんけんは移動の待ち時間にもおすすめ!
効果があったのは「10の合成神経衰弱」。
足して10になる組み合わせを考えないとできないので、ゲーム感覚で覚えられます。
しかも、7や9など10以外の数の合成覚えたい時も応用できるので大変おすすめです!
ツールを使用したい場合、モンテッソーリの考え方が便利です。
モンテッソーリ教育の教具に、「算数棒」といった10までの数が学べる教具があります。
高いので、私は発砲スチロールで手作りしました。
この棒を提示して、足して10(棒が同じ長さになること)を体感してもらうのもおすすめです。
普段の勉強には、玉そろばんを我が家ではよく利用しています。
数字の書かれているくもんの玉そろばんと迷いましたが、普段使うのに横置きもできる、トモエの玉そろばんにしました。
5玉づつ色分けされているので、10の合成をはじめ、計算練習のイメージに玉そろばんは最適です。
小学校でよく扱われている「かずブロック」もおすすめ。
視覚的に10の合成、5進法、補数(10になるまでいくつか」が確認できるので、数字に興味を持ち始めたころからでも使用することができます。
反復の計算練習にアプリや親子でゲームをする
既述の通り、とにかく反復の計算練習を、小学校高学年になる前に繰り返しておくことが大切です。
特に10の合成は繰り上がりの計算に影響するためすごく大切ですし、 九九は一生使います。
おすすめのトレーニングはこちら。
- 100ます計算などのドリル
- 1問1答ドリル
- 算数アプリ
- 身近なものをつかったゲーム
我が家では算数忍者をよくやっています。
【アプリ算数忍者がスゴイ】スマホなどで4歳から遊べる算数忍者アプリ。一定数まで行くと370円の課金制になりますが、年長息子がハマったので課金^_^
大変楽しかったようで、1時間半ずーっと集中しており、くり下がりのある引き算まで先取りしていました‼︎
とってもおすすめアプリです✨ pic.twitter.com/mEYdzFWV7f— まそう いわずに/理系脳に育てるワンオペママ・ワーママブログ (@masoiwazuni) May 1, 2022
通信教材並み有料アプリならクレタクラスがおすすめ。
とにかくアニメーションでの解説と簡単なアウトプットが多く、数問の計算練習を最後につけてくれます。
ドリル嫌いなうちの子にはこれが一番合ってました。
進みはゆっくりなので、算数の苦手な子におすすめ。
数が嫌いな息子もこれだと、毎日自分から続けてくれています。
楽しんでやりたいなら、うんこドリルのアプリ版「うんこゼミ」も月額2,480円で楽しめます。また、親子一緒にゲームするのも大変おすすめ!
- 複数のサイコロを投げて、合計点数や掛け算した数を早く発言できたほうが勝ち、というゲーム。同じ要領でトランプもできます。
- 100から7を引きつづけて、最後が2になる&早く終わった方が勝ちというゲーム。(7は難しい数字なので大人の脳トレでよくありますが、数字を変えてもOK)※「ドラゴン桜」によると、遊ぶ人数分のトランプの組を持っていれば、同じ要領で、364から引いていって最後0になるほうが勝ちというゲームもできるようです。逆に足し算も。
ポイントはこれは声に出して行うこと。なるべく五感を使った方が覚えやすいです。
重要な数字の組み合わせは覚えておく
反復練習をした前提ですが、こういった重要数字はパっと出てくるようにできる状態がのちのち役に立ちます。
昔数学の先生に、「君は15+15=30、25×4=100がすぐに出てこないんだね」と言われてハッとしたことが…
15+15=30、
25×4=100、(250×4=1000)
125+125=250
125×8=1000
など…
計りやメジャーで数の大小感覚を鍛える
100均や家にあるようなものでも、簡単に算数教育ができます。
【6歳児算数教育に役立ったもの】
・メジャー
・はかり
・計量コップ
・お金のおもちゃ
・たしざんカード
・レゴ
・カレンダー身近なものを数字で表すように遊んでみると、結構楽しんでくれました!
1番はまっていたのは、お金のおもちゃを使ってのお買い物ごっこ。
品物の値段設定もしてリアルに。 pic.twitter.com/45mra3Rgoc— まそう いわずに/理系脳に育てるワンオペママ・ワーママブログ (@masoiwazuni) December 8, 2022
普段の生活から「どっちが大きい?」「どっちが長い?」という一見単純に見える問題はすごく大切です。
東大生の小さい頃を聞くと、計りやメジャー、カウンターで遊んでいたという話を聞いたことがあります。
身近なものの重さを図ってみたり、あるいは体重計に乗って1kgは何グラムかを一緒に体感してみると、小学生が苦手にしやすい「単位」の勉強にもなります。
メジャーは100均一にも売っていますが、100均の計りは目盛りがだいぶ見えづらいので、
最初は「釣り合うことがわかる」だけのものでもOK!
個人的にはこの軽量カップが最もおすすめ!
毎日使用していますが、3歳児の口から「今日は100ml入れて!」という言葉が飛び出しています。
カルピスのような割るタイプの飲料を目の前で注ぐと、割合の勉強にもなります。
もう少し便利ツールを使いたい場合は、アメリカの有名知育玩具メーカー「ラーニングリソーシズ」がおすすめ。
このメーカーは便利な算数ツールを多数売り出しています。
分数ツールがイチオシです。
最終的なゴールとしては、30-10と、32-10ではどっちが大きいか、なども問題を通した大小感覚もわかるようにしていきたいですよね。
位について重点的に理解する
位の理解でつまづいてしまうと、ひっ算や小数点のある計算の時に苦手意識を持ちやすくなってしまいます。
1と0.25という数字を見た時に、「2」という数字だけで後者のほうが大きいと思ってしまう子も。
お金は「10,100、1000」の数字があるので、位について教えるのにちょうどよいツールに。
10を10個集めて100を作ってみてください。
またモンテッソーリ教育の算数教育はすごく参考になります。
いろいろ教具はあるのですが、数の大小については「金ビーズ」が便利。
まあまあお値段しますが、かといって手作り(針金にビーズに通せば可能)は少々手間がかかるので、金ビーズの代用となる製品を我が家は使用しています。
この知育玩具(教具)で1,10、100の固まりビーズを使って「大きさ」を体感することができます。
10が10個集まると100、100が10個で1000…というのが視覚的に認識することができます。
またモンテッソーリ教育では「セガン板」といって数字の木版を使用して位や数の大きさを学んでいくお仕事があります。
私はセガン板の代わりに、数字を紙を打ち出してラミネートしています。
(モンテッソーリ教室のバンビーノさんのサイトからフリーダウンロードさせていただいてます!掲載許可済。)
「10」の紙を10枚並べ、1の位に1枚づつ数字を置いてもらうと、「11」は「10」と「1」であることの理解を手を使って覚えることができます。
金ビーズ(の代用おもちゃ)も併用すると、同時に大小感覚の理解にも。
またお釣りをだすとき、500円や50円のお釣りが戻ってくるように端数を支払う(例えば1700円の支払いなら、2200円出す)人も多いですが、子どものうちからできるようにするのもいいですね。
ブロックなどで積極的に遊ぶ
立体の理解は現物を使うのが一番!
空間認識能力は先天的につくものではなく、後天的な環境で身につくものと言われています。
そのため、普段からあまりブロックで遊ばなかったという子はブロックなどの立体物で遊ばせてみると、空間認識能力アップにつながります。
展開図などは実際に厚紙を使って作ってもいいですが、ブロックなどがあればお手軽にできるので便利です。
中学受験で登場する「切断面」については、スポンジが便利!
正方形で売られているメラミンスポンジが扱いやすく、切断もしやすく便利です。
空間認識能力の向上と算数の学力は関係性があると言われているので、「算数の成績が向上した」という声が多くみられるロボット教室もおすすめです。
好きなことを通して、算数が日常的に役立つことを覚える
これは直接効果が見えるわけではないですが、算数が日常生活に役立つ実感をすることは苦手意識克服のためには大切!
夫はプログラミングを通して、それまで当分習うことのない三角関数を小学生のうちに覚えたそうです。
その際に、意味がないと思っていた数学や算数も、役立つことを理解し、それ以来苦手意識が薄れたようです。
私も「使わなくても生きていける!」なんて思っていたので、早いうちからこの意識をつけることは大切だと今は思っています。
ちなみに料理なら計りを使う上に、手順を考えながら味見で試行錯誤するというプログラミング的要素も勉強できるのでおすすめ。
もっと気軽にいくなら、算数関係の漫画や図鑑を読むとどう役立つかを理解できておすすめだよ!
算数の苦手克服に関するよくある質問
算数が苦手克服に関して、よく疑問に思われがちな点をご紹介します。
女の子は算数が苦手って本当?
算数や数学が苦手なイメージがある女子ですが、スペイン・オランダの研究によると、確かに男子に比べて苦手な傾向はあるものの、長期的にみると実は変わらないことがわかっています。
女の子は長い間成績を維持できるので、受験勉強などではむしろ女子のほうが有利とのこと。
女の子は真面目で粘り強さがあるので、苦手克服に向き合って勉強を続ければ得意になれるのかも。
また研究では国語のような読解力は男子より高い傾向にあるとのことなので、計算力を強化するなど、男子が得意とするところを重点的に勉強するとグンと成績が上がるかもしれませんね。
また女の子は男の子よりじっくり取り組む傾向が高いようなので、男の子とスピード勝負をしないことがおすすめです。
そろばんはどうなの?
算数の計算力向上といえば「そろばん」。
暗算力向上に役立つのみならず、指を使って覚えるので右脳の活性化にもつながります。
相場は独自調査だと月謝3000円ぐらいですが、余裕があるならそろばん教室もおすすめです!
そろばんは何歳から?
当サイトの習い事アンケートでは、そろばんを「小学校4年生」から始めたという人が多かったです。
小学校高学年からでも遅くはありませんが、積み上げ教科である算数は、基礎的な計算力が大切であることはすでに説明の通り。
そろばん教室の先生も、最初は計算が簡単すぎるので、高学年から始めると玉をはじく計算方法に抵抗があるとのこと。
したがって基礎的な計算力を身に着ける期間である、小学校低学年からが理想的と考えられます。
くもん式とそろばんどっち?
徹底的に反復練習する公文式とそろばんを迷う人も多いよう。(私もそうでした)
どちらも効果があった、なかった賛否両論あるので難しいですよね。
公文式はプリントを見せてもらったことがありますが、かなりのプリント数。
学校の宿題もありつつ、くもんのプリントもできる時間が確保できるのであればおすすめですが、嫌になる子は嫌になってしまうかもしれません。
ただ中学受験などを将来的に考えているようであれば、多くのプリントに慣れる、他の教科も学べるのでおすすめです。
一方そろばんは計算重視ではあるものの、指を使いながら感覚的に覚えられます。
右脳を活発に使いながら計算するので、頭の回転が速くなる、受験以外でも将来的に役立つともいわれています。
また集中力、記憶力(そろばんが手元になくても計算できるようになるので)なども身に付きます。
自分の息子の場合は、ドリル嫌いだけど手先が器用で集中力があるので、そろばんの方が合っていそうです。
ただ真面目な子だったり、中学受験が活発な地域に住んでいたり、仲がいい友達がいれば公文の方がいいかもしれません。
子どもの性格にもよるので、迷ったらまずは体験してみるのがおすすめ。
先生との相性も重要です。
そろばん教室が近くにない場合は、オンラインそろばん教室という手もあるよ!
算数が苦手な子・得意な子の特徴と克服方法のまとめ
算数が苦手な子には
- 基本的な計算力が不足している
- 「なぜか」を考えすぎてしまう真面目な子
- 習慣的に数学に触れる機会が少ない
- 読解(国語)が苦手
- イメージが難しい(単位・位・立体)
- 失敗を恐れる、算数のネガティブイメージが強い
といった特徴があります。
「理系が得意な子の育て方」(記述の算数特化教材RISU運営会社の代表取締役著の)によると、
算数は「やり方さえ間違えなければ、誰でもテストで100点がとれる」とのこと。
なんといっても日常的に数にふれる機会、そして楽しく計算トレーニングが続けられるよう支援してあげることが苦手克服には大切だと感じます。
ご家庭に合ったやり方を検討してみてください!
東大生の5人に2人が経験(公文やZ会より圧倒的に多い)している教材なので、
わかりやすさを求める子には断然おすすめです。
「とにかく算数だけでいいからをなんとかしたい!」場合は、算数特化教材RISUがおすすめ。
単元ごとつながりで勉強できるので「つながった」感覚が実感しやすい教材。
苦手を判定し、忘れたころに出題してくれます。
当記事限定の無料体験クーポンがあります。
(※体験はお試し後も続ける場合は無料。お試しのみで返品する場合は1,980円(税込)です)